日本のモデルナ社製ワクチンに金属粒子が混入した疑い

モデルナの新型コロナウイルスワクチンから検出された汚染物質は金属粒子の可能性が濃厚

日本に納入されたモデルナ社の新型コロナウイルスワクチンのバッチから検出された汚染物質は、金属粒子であると考えられると、NHKが厚生省の情報を引用して報じました。

日本は木曜日、国内販売元の武田薬品工業が一部のバイアルに汚染物質が混入しているとの報告を受けてから1週間以上が経過し、全国863の予防接種センターに出荷された163万人分のワクチンの使用を停止しました。

汚染物質混入の報告を受けてから1週間後、163万人分のワクチンの使用を停止

NHKは木曜日の深夜に、省庁関係者の話として、この粒子は磁石に反応するため、金属の疑いがあると報じました。一方、モデルナ社はこの粒子を、安全性や有効性に問題のない「粒子状物質」と説明しています。

厚生省の担当者によれば、汚染物質の成分は確認されていないとのことです。武田薬品は声明の中で、モデルナ社にこの問題の調査を依頼し、厚生省と協力して影響を受けたワクチンの供給を代替すると述べています。

現在8つの県が緊急事態宣言中の日本、若者への接種拡大に痛手か

若者を中心とした多くの人々にワクチンを接種するよう説得するのに苦労している日本の予防接種活動にとって、汚染物質のニュースは新たな後退となる可能性があります。

金曜日にはさらに8つの県が緊急事態に入り、日本の人口の約80%が新型コロナウイルスの規制下にあることになりました。政府の報告によると、木曜日の新規感染者数は約25,000人、重症患者数は過去最高の2,000人となっています。

同省は、モデルナの出荷停止は予防措置であるとしているが、日本の複数の企業が労働者へのワクチン接種を中止し、欧州の医薬品規制当局が調査を開始しました。

航空会社のANAホールディングス株式会社は、2日間中断していたモデルナワクチンの供給を確保し、土曜日に予防接種を再開すると発表しました。

スペインの製薬会社は製造上の問題と回答、前後2つのロットも保留

米国以外の市場でモデルナワクチンを瓶詰めしているスペインの製薬会社ロビは、今回の汚染は生産ラインでの製造上の問題に起因する可能性があると述べました。広報担当者は、現在調査中でそれ以上のことは言えないとしています。

モデルナは、問題となっているロットと隣接する前後2つのロットを保留にしました。

汚染ワクチンの投与数は不明、調査に時間を要する、少なくとも17万本以上か

また、厚生労働省の別の担当者は、汚染されたバッチからの注射が日本国内でどれだけ投与されたかを確認するには「しばらく時間がかかる」と述べました。報道機関によると、自治体から報告された数字を独自に集計した結果、少なくとも17万6千本の注射が使用されたといわれています。

報道機関の調査によると、日本の人口の約54%が少なくとも1回のワクチン接種を受けています。河野太郎・予防接種担当大臣は、今回の汚染問題が、11月までに成人に完全に接種するという政府の目標に影響を与えるとは考えていないと述べました。

【追記】EU、汚染事件後もモデルナ新型コロナウイルスワクチンの生産継続を表明

欧州連合(EU)の医薬品規制当局は金曜日、汚染事故の調査を続ける中で、パートナーであるロヴィ社のスペインの工場におけるモデナ社の新型コロナウイルスワクチンの製造は、初期評価の後、継続可能であると発表しました。

木曜日、日本は163万人分のモデナワクチンの使用を停止しました。これは、ロビ社が運営するスペインの委託製造工場の製造ラインの1つに問題があったことが原因であると同社が発表したためです。

欧州医薬品庁は、金曜日の声明で報道機関に対し「ロビ社における新型コロナウイルスワクチンの製造は、これまでに得られた情報をもとに予備的なリスク評価を行った結果、継続することができる」と述べました。

「根本的な原因についての調査は継続中です。EMAは調査の進捗に応じてより多くの情報を提供できるようにします」と付け加えました。

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