国防総省が民間の航空会社に協力を求める
ロイド・オースティン国防長官は、過去30年間で3回しか使用されなかったプログラムを起動させ、アフガニスタンの避難活動を迅速に行うために、米国の民間航空会社に飛行機の提供を求めたと、国防総省は日曜日に発表しました。
民間機はカブールに飛来せず、すでに国外に脱出した人々の輸送に使用し、軍用機がカブール内外での作戦に集中できるようにするといいます。
30年間で3回しか起動されていないCRAF
国防総省は、ベルリン空輸の後、「国防上の重大な緊急事態」に民間航空会社によるバックアップを提供するために創設された、約70年の歴史を持つCivil Reserve Air Fleetを活性化しました。CRAFの起動は今回で3回目です。これまでは1990年代初頭と2000年代初頭のイラク戦争の際に使用されていました。
アメリカン航空、アトラス・エア、デルタ航空、オムニエアが各3機、ハワイアン航空が2機、ユナイテッド航空が4機の計18機の航空機が起動しています。
国防総省の報道官が声明を発表
国防総省のジョン・カービー報道官は、「CRAFの起動は、国務省がアフガニスタンから米国市民や職員、特別移民ビザ申請者などの危機に瀕した人々を避難させる際に、国防総省の支援を強化するための民間航空輸送リソースへのアクセスを提供するものである」と声明を発表しました。
カービー氏は、「今回の起動による商業便への大きな影響はないと考えている」と述べました。航空会社はすぐにはコメントしませんでした。
混迷を極めるアフガニスタンからの撤退
今年の初めにジョー・バイデン大統領が発表した米国のアフガニスタンからの撤退は、混乱に包まれています。数千人の人々がカブール空港に押し寄せ、中には軍用機にしがみついて、先週タリバンがカブールを占拠した後、必死になって出国しようとする人もいました。
米国防関係者によると、「イスラム国」からの脅迫を受けて、軍はアメリカ人、アフガニスタン人、第三国人をカブールの空港に安全に運ぶための代替手段を探していると、NBCニュースが土曜日に報じました。